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増改築・リフォーム
私の家は、豪雪地帯といわれる福井県の山奥にあります。昭和38年2月のいわゆるサンパチ豪雪の時は、積雪5メートル近くになり、軒先まで雪に埋もれてしまいました。最近は昔ほど多くはありませんが、屋根のリフォームを考える上で、積雪の時の留意点を教えてください。
積雪地域で求められる屋根の機能には、次のようなものがあります。
  • 雪による凍結を防ぐ
  • 屋根からの落雪を防止する
  • 雪による瓦のズレや割れを防ぐ
  • 雪の吹き込みを防ぐ
寒冷地の屋根材は、凍結と融解による損壊に強い品質が必要です。三州瓦は粘土瓦のJIS で定められた耐凍害試験(水中に24時間以上浸して吸水させた後、−20度で8時間以上凍結)や凍結融解試験(凍結融解を繰り返す試験)を実施した結果、ひび割れ、剥離は認められず、確かな耐寒性能が実証されています。(「三州瓦の性能:耐寒性能」[■HP]

施工では、雪の場合も基本的には地震や強風対策と共通で、「屋根を強くする工法」が必要です。こうした基本の上に、地域の気候風土の違いによって、様々な工夫がされています。落雪を防ぐために雪止瓦や雪止金具を使う。雪の吹き込み対策として、軒下を深くしたり、袖瓦にメタルをかませたり。吹き込みよりも雪の重みを軽減するために、軒下を浅くする工法を採用するなど、その土地によって多種多様です。