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地震などのことを考え、屋根は軽ければ軽いほどいいと聞きました。瓦屋根は重くて耐震には不利ではないですか。
地震によって家屋が倒壊する理由が、重い屋根のせい、と考えると、このように極端な方向へ行ってしまいますが、耐震とはそれほど単純なものではありません。その家の耐震性があるかどうかのチェックポイントはいくつかありますが、その代表例を挙げてみましょう。
  • 地盤(埋め立て地や谷を造成した土地は、揺れが大きく、硬い地盤の上の家に比べて、被害を受けやすくなります。)
  • 基礎・土台(基礎は最も力を受ける場所です。基礎と土台、柱がアンカーボルトでしっかり固定されているかどうかをチェックしましょう。また、土台や柱が、白アリや雨水等によって、弱くなっていないかを見ます)
  • 耐力壁(筋かいの入った壁、構造用合板の壁など、耐力壁が家全体にバランス良く配置されているかどうかが非常に大切です。耐力壁は、タテ、ヨコの揺れに、大きな力を発揮します)
  • 建物の形(大きな開口部のある家や凹凸の多い家は、地震に弱いという特徴をもっています)
  • 家のバランス(柱が屋根に比べて極端に細かったり、カベが少なかったりする家)
以上のチェックの上にはじめて屋根の重さの問題が出て来ます。

また、屋根は地震だけでなく、台風や直射日光などから家を守る大切な役割を担っています。当組合では、瓦屋根の安全性向上のために科学的なテストを繰り返し、すぐれた結果を残しています。また数々の耐震実験から瓦屋根の耐震性は実証されています。こうした噂に惑わされず、美しくて丈夫、最も優れた屋根材である瓦を今後ともご愛用下さい。現在当組合では、地震や台風に強いガイドライン工法を推奨しております。