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柱や梁の太さ、耐震壁の数と配置、床材の耐震固定など、建物の躯体にしっかりした耐震施工をしていれば、3階木造の場合でも、瓦屋根には何の心配もいりません。瓦屋根は地震に弱いという非科学的な風評にばかり気を取られず、しっかりした3階建てを建てて下さい。
木造3階建てを建築する場合、屋根の重量を問題にされる方が多いようですが、耐震を考えると、躯体そのものの強度に留意することが必要です。地震や台風の時には、2階建てよりも建物が横にねじれることが多く、3階より1階に強い力が加わります。建物は壊れなくても、横にねじれた状態が元にもどらず、窓やドアが開けにくくなって、使用不能になったケースも報告されています。
こうした被害を防ぐ第1は、耐力壁です。木造3階建ての場合、耐力壁は1階の方が多く、3階部分は少なくてすみます。また、2階建てではあまり問題とならない床材と梁の固定法も重要なポイントです。ご相談のケースは、注文住宅のようですので、こうした心配はあまりなさそうです。
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